Unborn fish

生まれる前の世界と死んだあとの世界を想像する。
息子はお腹の中にいたときのことを 「ずっと寝てた。たまにお魚と遊んでた」と話した。
認知症だった祖母は 「頭の中に水がたまってしまって(わからない)」と繰り返していた。
私たちは循環の中生きていて、同じところへ還っていく。
生まれて死んで、死んで生まれてって一回転してるみたいに。

Imagine the world before you were born and the world after you die.
When my son was in the womb, he said,
“I slept all the time. Sometimes I played with fish.”
My grandmother, who had dementia, repeatedly said,
“There's water in my head (I don't understand).”
We live in a cycle and return to the same place.
It's like being born, dying, dying and being born again.

たしろゆり「Unborn fish」展示情報

展示期間:2024年7月30日(火)〜8月4日(日) 12:00~19:00 (月曜休)
展示会場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
〒160-004 東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F

作品説明

写真と三つの音声を使用し作成したインスタレーション。 お腹の中にいた時の記憶をもつ息子と認知症だった祖母が繰り返していた言葉をもとに、お腹の中にいたときの記憶は死後のせかいに通じる場所にあるのではないかと考え作った作品。
人間の生と死はひとつの循環の中にあり、その曖昧なラインを表現しています。